【日本で働きたい外国人向け】
【中途】入社までの流れ
日本では新卒採用が一般的ですが、近年中途採用も活発になりつつあります。新卒採用と中途採用における入社までのスケジュールで、大きく異なる点は「スケジュールの自由度」です。
中途採用の場合決まった期間がないので、自分のペースで進めることができますが、その分自分で情報収集することが重要です。今回は中途採用の場合の入社までのスケジュールについてご紹介します。
就職活動の流れは「新卒(しんそつ)」と「中途(ちゅうと)」で少し異なる部分があります。「中途」とは新卒に対して職歴のある人を指します。近年では変わりつつありますが、入社した会社で定年を迎えるまで働くことが主流です。定年になる途中での採用なので中途採用と呼びます。
主な出来事 |
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【就職活動の準備】 自己分析 企業研究 |
【就職活動開始】 企業に応募する 面接を受ける |
内定が出る、入社する |
新卒のように時期は決まっていませんが、内容としては変わりありません。企業が募集さえしていればいつでも応募可能であり、在職中に応募し転職先が決まってから退職するという流れが一般的です。もちろん退職してから転職活動をする方もたくさんいます。
就職活動を始めるにあたり、なぜ前職、もしくは現職を不満に思い、転職しようと思ったのかということを整理する必要があります。そこから「自己分析」を行い、自分に合った会社を見つける「企業研究」を進めていくことが就職活動の第一歩となります。これは本格的に就職活動が始まってからも続けることとなります。では一体どのように始めれば良いのでしょうか?それぞれについてご紹介します。
①なぜ前職、もしくは現職を不満に思い、転職しようと思ったのか、②どんな仕事がやりたいのか、③どんなことが得意・不得意なのかについて徹底的に分析しましょう。それぞれについて、それはなぜなのか?どういった経験を元にそう言えるのか?というところまで考えます。自己分析がしっかりできていれば満足のいく転職ができる可能性がぐっと高まります。
自分の会社に慣れてしまうと、案外他の会社では当たり前のことに気づいていないこともあります。興味のある業界や職種などを調べてみましょう。中途の就職活動では、新卒のように企業がこぞって応募を募集するわけではないので、どんな企業が募集しているのかがわかりにくいです。転職エージェントに登録すれば募集している企業を効率よく探すことができ、基本的には登録は無料なので、まずは登録することをおすすめします。他にも社会人ならではの人脈を活かして気になる企業の人に話を聞いてみたりなど、積極的に情報収集しましょう。
中途採用の場合、企業説明会はほぼ開催されていません。自分で情報を収集し、気になった企業にまずはエントリーしてみましょう。新卒採用とは異なり、企業からのレスポンスはかなり早いことが多いです。見逃さないように連絡はこまめに行いましょう。
自分の基本情報や志望動機を記載した「履歴書」と今までの仕事経験について記載した「職務経歴書」の提出はほぼどの企業でも提出を求められます。提出した時点ですでに選考は始まっており、書類が満足いくものでなければ面接をしない場合もあります。これらの書類は丁寧に書くようにしましょう。
書類選考で合格すれば、いよいよ面接による選考です。面接ではどのような人物なのか、コミュニケーションはしっかりとれるのかなどについて判断されます。志望動機や自己PRは書いてみるのと話してみるのとでは全く違うので、簡潔かつ論理的に話せるように練習しておくことをおすすめします。
面接の結果、内定の通知が届くとその会社に入社できることとなります。複数の会社から内定をもらった場合は、自分の本当に行きたい会社を決め、他の企業には速やかにお断りの連絡をするようにしましょう。連絡をしなければ入社する意思があるとみなされてしまいます。
内定が決まった後、退職していない方は退職時期の交渉を行うこととなります。就職活動と並行して、現職の就業規則等で退職手続きについて調べておきましょう。また、入社までに就労可能な在留資格の手続きを行っておきましょう。
中途での就職活動は自分のペースで動ける分、情報収集なども自分で積極的に行わなければなりません。また企業と1対1の連絡が多く物事が進むペースが速いので、応募から内定まで2週間という場合もあります。連絡をこまめにとり、スケジュール管理を徹底するようにしましょう。